New Brand "MARK.S" -言葉ではなく、感覚から始まる服-

New Brand "MARK.S" -言葉ではなく、感覚から始まる服-

こんにちは!!
先月の買い付けから戻ってきて、古着もセレクトも大量の商品の入荷、全く紹介の作業が追いついていない状況です。
今季の当店は一味違うので、是非とも一度お店まで見にきていただけますと幸いです。

定番アイテムから、特別感のあるアイテムまで、しっかりと取り揃えております。
また、今月から営業時間を21時までに延長いたしました。

夜がだいぶ涼しくなり、お店まで歩くのも非常に心地よいです。
お仕事後でも来ていただけますと幸いです。
Lakewood Pilsもございますので、是非秋の夜いっぱい飲みながらでも。

さて、Lakewood Clothingに、新たなブランド「MARK.S」が届いております。

Garments defy translation.
For what the heart truly loves, no logic, no ledger is needed.
MARK.S aims to make clothes that evoke a feeling, rather than requiring understanding.

The challenge of perceiving aesthetics purely through language;

Without seeing the real thing, tracing back solely through text or theory can obscure the aesthet-ic and essence those words aim to convey.

Daily life feels overwhelmed with information, and increasingly, clothes come with excessivedescriptions.

There’s an inherent beauty and essence in historic fabrics, ‘boro,’ and loved vintage clothing that words alone can’t convey. MARK.S began with a desire to truly specialize these deeply personal connections to clothing; to create a brand that is felt on the most intimate level.

This philosophy extends to MARK.S’ creative process.
The designer’s profile is undisclosed; it is felt their name and background are irrelevant until the product is experienced.

MARK.S completely reflects designer’s aesthetic, with a strong focus on natural materials.

The designer personally sources hand-woven, hand-spun, and unused antique fabrics globally, resulting in limit-ed-edition special items.

Colors emerge from the earth itself — through Oshima Tsumugi’s ancient mud-dyeing craft, each hue unique to its native soil. Special fabrics are slow-woven on machines close to handlooms. All these capture designer’s sense of beauty — a dedication to avoiding wasteful mass production and crafting continuous designs that endure for the future.

Moving toward the future, MARK.S is committed to proposing value creation that goes beyond just ‘making.’
MARK.S (read “Mark-S”) combines “MARK” (mark, record, trace or sign/symbol) with “S” (for special, supreme), creating the meaning of “designer’s Record/Archive.”

以下、日本語訳

MARK.Sについて

「服は、言葉に置き換えることができない。」

心から惹かれるものに、必ずしも理屈や説明は必要ありません。MARK.Sは、理解することを求める服ではなく、着る人の感情に触れ、何かを感じさせる服を目指しています。

現代の日常には、多くの情報が溢れています。洋服にも必要以上の説明が添えられ、実物を見る前から、文章や理論だけでその価値を理解しようとすることが増えました。

しかし、言葉だけをたどることで、かえって本来の美しさや本質が見えにくくなることがあります。

歴史ある生地や襤褸、長く愛されてきたヴィンテージウェアには、言葉だけでは表現しきれない固有の美しさがあります。色褪せ、傷、補修の跡、使い込まれた風合い。MARK.Sは、そうした洋服と人との間に生まれる、極めて個人的で親密なつながりを形にするために始まったブランドです。

その思想は、ブランドの在り方にも表れています。

MARK.Sでは、デザイナーのプロフィールを公表していません。名前や経歴といった情報は、実際に製品を見て、触れ、体験するまでは必要のないものだと考えているからです。誰が作ったかという先入観ではなく、まず服そのものを感じてほしい。その姿勢が、匿名性の背景にあります。

MARK.Sのコレクションには、デザイナー自身の美意識が色濃く反映されています。

天然素材を中心に、デザイナー自らが世界各地で手織り生地や手紡ぎ糸、使われないまま残された古い生地を探し集め、それらを用いた数量限定の特別な製品を制作しています。

色彩もまた、自然の中から生み出されます。

奄美大島の大島紬に受け継がれてきた伝統的な泥染めでは、その土地の泥や植物を使うため、同じ色を完全に再現することはできません。生地には、その土地にしか存在しない固有の色が宿ります。

オリジナルの生地には、手織りに近い速度でゆっくりと動く低速織機も使用されています。糸の膨らみや不均一さを消さず、それぞれの素材が持つ自然な表情を残したまま織り上げるためです。

これらの素材や技法は、デザイナーの美意識を形にするものであると同時に、必要以上の大量生産を避け、未来へ残る服を継続して作るための選択でもあります。

MARK.Sが目指しているのは、単に新しい製品を「作る」ことではありません。

素材や技術、作り手の仕事を次の時代へつなぎながら、服を通して新しい価値を生み出すこと。時間とともに着る人の生活へ馴染み、その人だけの記録となる服を提案しています。

ブランド名は「マーク・エス」と読みます。

「MARK」には、印、記録、痕跡、象徴という意味があり、「S」には、SpecialやSupremeといった意味が込められています。

二つを組み合わせたMARK.Sという名称が表すのは、デザイナーの記録、そしてアーカイブ。

一着一着の服は、デザイナーの美意識の記録であると同時に、着る人の時間や記憶を刻んでいくためのものでもあります。

 

“Garments defy translation.”
服は、言葉に置き換えることができない。

初めてブランドの資料に目を通したとき、印象に残った言葉です。

僕自身、日々お客様に洋服をご紹介し、オンラインショップでは文章で商品の魅力を伝えています。
素材や縫製、年代、作られた背景。洋服を知るうえで、そうした情報はもちろん大切です。
一方で、心を動かされる服と出会ったとき、その理由をすべて言葉で説明できるかというと、そうではありません。

なぜか気になる。
触れてみたい。
着てみると落ち着く。
気がつけば、何年も手元に残っている。

案外そうした感覚から始まるものもあると思います。
特に新たな感覚の古着に出会ったときは多いかもしれません。

MARK.Sは、服を理解してもらうことよりも、まず何かを感じてもらうことを目指しているブランドであり、言葉だけでは伝えきれないもの

現在は、あらゆる情報を簡単に手に入れられる時代です。

洋服にも、生地の産地や糸の番手、縫製仕様、デザインの着想まで、多くの説明が添えられるようになりました。

それらを知る楽しさがある一方で、言葉や理論から服を理解しようとしすぎると、本来その服が持っていた美しさや本質が、かえって見えにくくなることもあります。

歴史ある生地、襤褸、長く大切に着られてきたヴィンテージ。

そこに残る色のむらや傷、手仕事の跡、使い込まれたことで生まれる質感には、文章だけでは説明しきれない魅力があります。

MARK.Sは、そうした個人的で感覚的な洋服とのつながりを、現代の服として表現することから始まっています。

古いものを再現するのではなく、その感覚を受け継ぐ
Lakewood Clothingでは、ヴィンテージと現代のブランドを同じ空間に並べています。
その中で大切にしているのは、単純に古いか新しいかではなく、様々な感性をミックスしつつ当店らしさ(オリジナリティ)を創造する空間を目指しております。

時間を重ねた服にしかない説得力がある一方で、現代だからこそ作れる服もあります。

MARK.Sの服は、古着の形をそのまま再現するものではなく、歴史ある生地や手仕事から感じる不均一さ、使い込まれた服が持つ自然な表情。
それらを丁寧に読み取りながら、現代の生活で着るための一着へと組み直しています。

どこか懐かしく見えても、明確な年代やカテゴリーには収まらない。

ヴィンテージの隣に置いても自然でありながら、決して過去の複製には見えない。

僕がMARK.Sに惹かれた理由のひとつです。

奄美大島で行われる福木染め、テーチ木染め、泥染め。

岩手県の工場で、手織りの見本をもとに低速織機で作られるオリジナル生地。



日本国内でも量産のために使われることがほとんどなくなった、手動式横編み機「手横」によるニット。


毛織物の産地である愛知県一宮市で開発される、ウールの膨らみや自然なシワを残した生地。



MARK.Sでは、素材そのものが持つ表情を消さないことが大切にされています。

そこには高度な技術がありますが、技術の珍しさを見せるためだけに使われているわけではありません。
また、均一で整ったものを作るためではなく、糸の膨らみや染めの揺らぎ、生地が本来持っている癖を服の中に残すために、それぞれの技法が選ばれています。

天然染めには一点ごとの濃淡があり、低速織機で織られた生地には糸の太さや色が重なって生まれる奥行きがあります。

天日干しのような自然な仕上げや製品洗いによって、最初からわずかなシワや柔らかさを持たせた服もあります。

完成した瞬間を頂点とするのではなく、着る人の生活が加わる余地を残しているように感じます。

一部に海外のヴィンテージ生地やデッドストック生地、手織り生地を使用することはありますが、ものづくりの根幹となる縫製は、すべて日本国内で縫製されています。

ただ日本製という言葉を掲げるのではなく、生地の特性を理解し、それぞれの素材に適した形へ仕立てる。

繊細な高密度ブロード、縮絨したウール、ネップを含んだシルク、張りのあるヘンプ、太番手の手紡ぎ調ウール。
性質の異なる素材を、単に縫い合わせるだけではなく、洗った後にどこが縮むのか。
着用によって、どこにシワが入るのか。時間とともに、どのような形へ変化するのか。

完成後の姿だけではなく、その先まで考えて服が作られています。

つまりは、、、長々書いておりますが
ぜひ店頭で、生地に触れ、袖を通してみてください。

言葉より先に感じるものがあれば、それがMARK.Sというブランドを知る、最初のきっかけになると思います。

ちなみに、デザイナー自身のプロフィールは公表せず、まずプロダクトそのものを通してブランドの美意識を感じてもらうことを重視しています。

ラインナップはオンラインストアに掲載済み、いらっしゃれる方は是非お店までお越しください。

https://lakewood-clothing.com/collections/mark-s

ちなみに今シーズンは3ブランド増えます。
自由度高く、僕が欲しいものばっかりを提案して参りますので、共感いただけると幸いです。

今シーズンもよろしくお願いいたします。

宮地

Lakewood Clothing
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