"Samuel Zelig" Designer's Interview

"Samuel Zelig" Designer's Interview

こんにちは。
当店ではスタートから展開してる、Samuel Zelig。
このお店を始めた際の最初のバイイングトリップでブランドに出会い、個人的にも非常に思い入れのあるブランドですが、Samuel Zeligの二人にインタビュー形式で質問をしてみました。
彼らのバックボーンを知っていただき、よりブランドに興味を持っていただけたらと思っています。



まず、当ブランドはジョナサンとディランの男性2人組でスタートしました。
途中で、ディランが抜けたところに、RRLのデザインチームにいたメリッサが加入し、男女コンビとなりました。
メリッサが加わったことで、女性らしい繊細なアートが増えて、クリエーションも少し変わったと思います。
いわゆる抜け感のあるアートから、繊細なアートまで幅広く描ける2人の絵が良いバランスで配されたウェアは、独自の染色や加工が加えられた上質なファブリックがキャンバスとなり仕上がりがとてもいい。
非常に単体に力を感じます。

着るアートのような彼らのアイテムは、一見難しそうですがシンプルなアイテムであれば、クリーンものからカジュアルな雰囲気のアイテムまで幅広く楽しむことができます。
人とあまり被らない点も魅力です。

また、一度展開したものは、作らず完売したらおしまい。
どんどん新たなコレクションを生み出していく彼らの動きは見ていて楽しく、毎度展示会が楽しみであります。

下記、インタビューです。

あなた達のバックグラウンドについて教えてください。ファッション業界で働くきっかけやインスピレーションとなった出来事があれば教えてください。

Jonathan Levite:
幼い頃から絵を描くことが大好きで、常にペイントやドローイングに夢中でした。しかし、中学校に入る頃から、自分の服装にも意識を向けるようになり、服の細かいディテールに興味を持ち始めました。それまで気にしていなかったような細部に魅力を感じるようになったのが、ファッションにのめり込むきっかけでした。

Melissa Marsella:
小さい頃からファッションに興味があり、自分で服を選んでコーディネートするのが大好きでした。また、人々がどのような服を着ているのか、その個性やスタイルに強く関心を持っていました。ずっと絵を描くことも好きで、服とアートの両方に惹かれていましたが、なぜそれほどまでに惹かれるのかは今でも説明できません。成長するにつれてファッションショーを熱心に見るようになり、「絶対にこの世界で働きたい」と確信するようになりました。日常生活の一部である「服」に携わる仕事ができるという点にも強く魅力を感じました。

なぜブランドを立ち上げたのですか?

JL:
大学卒業後、小さなメンズウェアブランドで働き始めました。その会社には、オーナー兼デザイナーとサンプル縫製・パターンメーカーの2人しかいませんでした。この環境の中で、服作りのビジネスを運営するための基本的な知識をすべて学ぶことができました。その経験があったからこそ、ビジネスパートナーとともにSamuel Zeligを立ち上げる決心がつきました。まずはごく少量の生産からスタートし、市場の反応を見ながらブランドを成長させていきました。

Samuel Zeligのコレクションは、アイデンティティとクラフトマンシップを強く感じさせるものですが、デザインや製作の際に最も重視している点は何ですか?

JL & MM:
まずはしっかりとしたベースとなる衣服を作ることを大切にしています。特にヴィンテージウェアから多くのインスピレーションを得ています。なぜなら、ヴィンテージの服は生地や縫製、仕上げがしっかりしているため、今なお魅力的であり続けているからです。そして、私たちは服を通じて「ストーリー」を作ることが好きです。
例えば、あるテーマに基づいてアートワークを考え、それが全体にどのように反映されるかを想像しながらデザインを進めます。
ヴィンテージの服に特定のアートテーマが施されていたらどうなるか、という発想でコレクションを作り上げています。

お二人はどのように出会ったのですか?

MM:
大学で出会いました!私たちはファッションプログラムの2年目で知り合い、3年目にペアでのプロジェクトが課されました。それまでに少しはお互いを知っていましたが、一緒に仕事をすることで相性が良いことが分かりました。それぞれが同じくらいの努力をし、互いの強みと弱みを補い合える関係性が築けたのです。プロジェクトを通じてお互いの考え方や創造性が似ていると感じ、自然と「一緒に何かを作りたい」と思うようになりました。

シーズンのコレクションテーマを教えてください。

JL & MM:
私たちは毎シーズン、異なるテーマを取り入れながらも、必ずリサーチするものがあります。それはフォークアート、ヴィンテージの卒業アルバム(Yearbook)、バーシティウェア(カレッジウェア) 、アンティークです。これらの要素をベースにしながら、シーズンごとに新たな視点を加えてデザインを行っています。

最も影響を受けた人物は誰ですか?

JL:
John Craig、Jeff Jordan、Guillermo del Toro(映画監督)、Mike Mignola(映画監督)、Yuta Hosokawa (デザイナー) 、Hiroki Nakamura (デザイナー)、Dave Mckean(アーティスト)

MM:
The CureのRobert Smith、Eve Babitz、Jenny Holzer、Ed Ruscha、奈良美智(イラストレーター)、そして長年にわたりキャリアの指針となってくれた家族や教授たち

今後の目標について教えてください。

JL & MM:
現在、さまざまな目標に向けて取り組んでいますが、最も大きな目標はチームを拡大することです。そうすることで、私たち自身が心から愛せる服作りを継続していけると考えています。



アート、古着、民藝(Folk Art)という側面が当店とばちっとハマり、展開に至ってます。
なかなかプライスはすると思われがちですが、単純な見た目のデザインだけでなく、生地や縫製まで、こだわりが詰まりに詰まってます。

ブランドはジョナサンの自宅スタジオから、別のスタジオに移り、さらなる成長を続けています。
世界的に注目されている、彼らのクリエーションに是非触れてみてください。
少しでも多くの人に興味を持っていただけ、手に取っていただけると嬉しいです。

See Samuel Zelig Collection 

多くの皆様のご来店、お待ちしております。

宮地
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